ホーム > 光文社新書 > 恐竜はすごい、鳥はもっとすごい!
キョウリュウハスゴイ、トリハモットスゴイ!
2025年1月16日発売
定価:1,166円(税込み)
ISBN 978-4-334-10546-4
光文社新書
判型:新書判ソフト
恐竜はすごい、鳥はもっとすごい!低酸素が実現させた驚異の運動能力
鳥類の運動能力は生物の中でも別次元だ。ヒトが酸素ボンベを必要とする高度8000m以上のエベレスト上空を、ツルの群れは悠々と越えていく。鳥は哺乳類などとは別次元の「スーパーミトコンドリア」を持っているからだ。酸素消費が高く、活性酸素が低く、脂肪の合成が低い。この形質は約2億5千年前に起きた大絶滅(PT境界)後の低酸素という強力な選択圧のもとで、原始的な爬虫類(双弓類)から獣脚類(恐竜の一群)が進化する過程で生み出された。現在では鳥が獣脚類の一部であることがわかり、鳥と獣脚類の距離は縮まっている。中生代の覇者となった獣脚類、その後継者である鳥は、低酸素への適応を通じてなぜ驚異の能力を獲得できたのか。地球の歴史と共に辿りながら、恐竜や鳥の身体構造や進化の歴史、能力の秘密に、独自の説を交え迫る。